循環器内科とは血管(動脈、静脈)の病気と心臓の病気を扱う専門科です。
主に高血圧症、狭心症などの虚血性心疾患、心不全、不整脈、末梢動脈疾患の診断治療を行います。健診などで異常を指摘された方、どこに相談に行ってよいか悩んでいる方はご相談下さい。 また、高血圧や糖尿病などの持病をお持ちの方は、定期的に循環器科の診察を受けることをお薦めします。
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高血圧のほとんどの場合、発症の原因が特定できない本態性高血圧です。 遺伝的素因と生活環境が複雑に絡み合って発症すると考えられていますが、詳しいことは分かっていません
高血圧は生活習慣病の代表と言える病気で、血圧を上げる要因として以下のような事が考えられております。
その他の腎臓や内分泌、血管系の疾患、神経の病気など、高血圧の原因が明らかなものは、二次性高血圧とよばれています。
低血圧は、一般的に最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg未満であることをいいます。
高血圧と違って、心血管系疾患の発症率も低いので、病気とみなされないことがありますが、原因となる他の病気があって起こる低血圧もありますので注意が必要です。
低血圧は、症状がさまざまで、時には日常生活に支障をきたすこともあります。医療施設で検査をした上で、生活の工夫などで症状を改善するようにしましょう
心臓病の多くが虚血性心疾患という名で総称される狭心症や心筋梗塞です。
この疾患は心臓に血液を供給する冠動脈が動脈硬化によって狭窄し、心筋に十分な血液が送られなくなってしまうために起こります。この動脈硬化には高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病が関わっており、ある日突然心臓発作に襲われて死に至るケースもあります。
しかし、この虚血性心疾患は予防できない病気ではありません。 当院では動脈硬化測定器を使い、詳しく検査を行っています。
心臓の血管(冠状動脈)が細くなる病気で、階段をのぼったときなど、胸がしめつけられるなどの症状が短い時間おきるのが狭心症ですが、まれに安静時におきる狭心症(異型狭心症、微小血管狭心症)もあります。
知らない間に心筋梗塞を起こしたり、たくさんの血管が細くなって心臓の力が弱くなり、むくみ、息切れ、寝ると苦しいなどの症状で異常に気づくこともあります。
心臓にはで全身に血液を送り出す左心室という大事な扉があります。
その入口である僧帽弁、出口である大動脈弁がかたくなって開きにくくなったり、しまりが悪くなると、血液がスムーズに流れなくなり、心臓の壁に負担がかかります。息切れ、むくみ、疲れやすい、胸痛、失神、などの症状が出ることもありますが、ゆっくり長期にわたって進行するために気づかないこともあります。
心臓には4つの部屋があります。上側の右心房と左心房が血液を受け入れ、下側の右心室と左心室が血液を送り出しています。これら4つの部屋がリズミカルに収縮することで、心臓は絶え間なく全身に血液を送りだしているのです。
このリズムを作っているのが心臓の上部にある洞結節(どうけっせつ)と呼ばれる部分で、これが1分間に60~80回の電気刺激を発生させて心臓を規則正しく収縮させています。
不整脈とは、この電気刺激が正常に働かなくなり、脈が不規則になってしまう状態のことで、動悸や息苦しさを感じ、ひどくなると血圧が低下し、失神やショックを起こすこともあります。
動脈をはじめとする血管は弾力性に富んでいますが、年をとるとともに血管にも老化現象が起こります。弾力性が失われて硬くなったり、内部にさまざまな物質が沈着して血管の通り道が狭くなり、流れが滞るような状態を「動脈硬化」といいます。また、動脈硬化が起こることが原因で、身体にさまざまな症状が現れているものを「動脈硬化症」といいます。